8/31/2011

「余白」展

グッと引いた広い風景を好んで描く、ヒラノトシユキさん。
















「白が映える色を探していたら、赤にたどりついた」という谷口正造さん。
















「白がベースの作品ばかり描いています」と、Yoichi Johannes Sakataさん。




















「余白」展 は、3人のグループ展示。


大阪の同じ学校に学んだ先輩と後輩という関係ながら、
現在も学びながらはじめての展示をする人。
デザインを手掛け、Cafeを切り盛りし、教える立場にも立つ人。
東京に移って雑誌、書籍の表紙など精力的に活動する人、
とそれぞれ。
また、
その実力に一目おかれる生徒とそれを見守る先生であったり、
熱心にアドバイスしてくれる先輩だったり、
なかなか描かない(?)「あの先輩の新作が観たい!」と
声を掛ける後輩たちだったり、するのだそうだ。


そんな3人がたどりついたのが、
何もないが意味を持ち存在する空間=yohaku[余白]。
1年ほど前から温めたテーマだ。
























それぞれの作品をそれぞれに、
もう一度、壁面それぞれを観て、その空間を。
そして、
それぞれのポートフォリオやZINEをゆっくり眺めて、
夏の終わりのひとときを。

ヒラノさん、谷口さんは、08/31(水)、09/03(土)、04(日)の午後から在廊予定。
08/30(火)〜 09/04(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
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おおざわともこ展

09/06(火)〜 09/11(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
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8/24/2011

鈴木理子「MILD HEAVEN」展

暑かったり寒かったり、気候に落ち着きがない感じですね。
体調、気をつけなきゃ! です。


タンバリンギャラリーは、夏のお休みも終了。
壁も塗り直して、新たなシーズンのスタートです。


第1弾としてご登場は、
鈴木理子「MILD HEAVEN」

















カンバスペーパーにアクリルガナッシュ、ダーマトグラフで表現する、
イラストレーション展です。

プールに浮かぶ、オトナの写真(?)をみつめる少年たち、
クルマの下をなにかをみつけて、のぞきこむ子供たち、
〈REST〉と書かれた看板の下を腕を組んで歩く、歳の差カップル、
などなど、
そこに描かれるのは、日常をフツーに暮らすひとたち。

「普通に過ごすって、とっても幸せなことだと思っています。
それって、もしかしたら天国みたいなところかも。
普段はなかなか気づかない、そんな現実に起こりうる、
さまざまなシーンを描きつづけています」

初日にいらしたお客さんのひとりは
「そこはかとなく愛が隠れてる、、、のね」と。









「個展に向けていろいろバタバタしちゃいました」と鈴木さん。ちょっとドジ(?)な様子は、彼女のtwitterで垣間みれます。


それぞれにいろんなストーリーが隠れていそうな作品たちをみながら、
あなたのストーリーを重ねてみる、なんてどうですか?


MJイラストレーションズ3期生の初個展です。

鈴木さん、
24日(水)お昼頃から、25日(木)、26日(金)午後5時頃から、
そして、27日(土)、28日(日)終日在廊のご予定です。

08/23(水)〜 08/28(日)11:00〜19:00(最終日は、〜18:00)


「第7回アレ★アレ★シネマトーク」08/25(木)19:30〜21:00
 今月のテームは「夏、アツい」映画特集です。 参加費1,000円
 Ustream Liveも!(アーカイブあり)
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「余白」展

  ひらのとしゆき 谷口正造 Yoichi Johannes Sakata
08/30(火)〜 09/04(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
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8/03/2011

どうぶつえんのきっさてん

「そりゃぁ、もう さぁ」 なのです。

























入ってくれる方はもちろん、
ガラス扉越しに、のぞく歩行者のひとたちまで、
「わぁ〜!」と、声が聞こえてくるほどにっ!

Tomoko Usami + KYANECO + Tokyo playgirls
「どうぶつえんのきっさてん」

虫好きイラストレーターにして、
金太郎飴スタイルの焼きものやクッキーを作る、宇佐美朋子さん。
ほんとにいる動物やいないのや、
いろいろねんどで立体制作、きゃねこさん。
デザインしたり、絵を描いたりものつくったりのユニット、
Tokyo playgirls(二宮佐和子さん、谷奈津美さん)。

いずれもタンバリンギャラリーではおなじみの4人、
「チームおしゃんこ」によるワンテーマグループ展です。




















壁いっぱいの大きな6枚の絵から、いろんなものが飛び出して、
いろんなものが加わって、
丸まったり、ふにゃふにゃしてたり、固まったり、
天井から枝から吊り下げられ、貼られ、置かれています。

絵あり、クッションあり、マフラーあり、オブジェあり、
抱き枕あり、茶碗あり、ペンダントあり、マドラーあり、
ありあり(?)の作品の群れ!

ひとつひとつそれぞれの作品でありながら、
全体がひとつの作品のようにも見えてしまう!(ようなので)
作品のディテールなど、紹介したいけどできません ゴメンナサイ。
これは実際に会場で、あなたの眼でッ!

はたまた、
8/4(木) 19:00から、作家4人揃ってのUstream中継で!
     (アノ断髪式でチョット知られる、こちらです!) お楽しみに。
そして、
8/7(日) 15:30〜 「おしゃんこパーティ」は、
     なにが飛び出すやら(?)、、、のクロージング・パーティ。

8/6(土) 19:30からは、10,000発の「神宮外苑花火大会」も
と、
イベントも盛りだくさんで、夏休み気分全開の、神宮前ワンダーランド。

小さなものから大きなものまで、
作品たちのほとんどは、販売もされています
(200円から、48,000,000円までいろいろ)。
みなさまのお越し、お待ちしております。

オープン時は、ほんとにちょっときっさてん。
冷たいお飲物と虫クッキーもありますよ。





チームおしゃんこ:上)左から、二宮さん、谷さん、きゃねこさん、宇佐美さんらしい、きゃねこ作
下)Tokyo playgirls作。左から、きゃねこさん、二宮さん、宇佐美さん、谷さんらしい!



きゃねこさんは、週末6(土)、7日(日)、
宇佐美さん、二宮さん、谷さんは、毎日お昼過ぎから、
おしゃんこウェイトレスとしてサーヴィスしてくれるそうです。

いちばん奥には
テーマのもとになった永井宏の詩「どうぶつえんのきっさてん」も、ね。


08/02(火)〜 08/07(日)11:00〜19:00(最終日は、どうなるのか?)

タンバリンギャラリーも、このあと8/8(月)より8/22(月)まで、
夏期休廊させていただきます。(メンテナンスしっかりしておきます)
そして、夏休み明けは
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鈴木リコ 展
08/23(火)〜 08/28(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
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7/27/2011

河村怜 展



「装画」という言葉、ご存知ですか?
最近、よく見るようになった気がするのは私だけでしょうか。

「装画」とは、書物の装丁に使われる絵。
今回は、話題作の装画を次々に担当している、
注目の作家が登場です。














河村 怜展「Bittersweet」

美学、美術史などを学んでいた河村さん。
それまでにも絵の勉強を重ねていたそうですが、

“イラストレーション”の勉強を本格的にスタートしたのは、
峰岸達さん率いる、MJイラストレーションズに入った、2009年。

昨年秋に作品がカレンダー(写真/右)として制作され、
今年、初の装画を担当した、
朝吹真理子さん『きことわ』新潮社刊(写真/中左)は、芥川賞受賞作。
続いて、
光野桃さんのエッセイ集『実りの庭』文藝春秋刊(写真/中右)、
超話題作(!)の、

青木淳悟さん『私のいない高校』講談社刊(写真/左)と、
初個展とは思えないほどの充実っぷりなのです。

版画とアクリル絵具、データの組み合せで、
モノトーンでナイーヴな世界をつくっている河村さん。





作家性ゆえ、とのことで顔写真NGの河村さん(左)、オープニング準備中。タンバリン初個展仲間の水谷さんも来てくれました。


担当した装画(カバー絵、挿画も)の原画はもちろん、
未発表の作品も多数。

初日朝には祝花がふたつも届き、大喜びの河村さん。
夕方には、師匠の峰岸さんはじめ、塾生のみなさんも多く詰めかけて、
ワインで乾杯してくれました。
河村さん、作家やデザイナー、編集者との共同作業についてアツく語ってましたね、
これからの活躍、応援している人たくさんいるようです。


29(金)、30(土)、31(日)の午後は、在廊のご予定。
蒸し暑さの中、来てくれたみなさんに
冷たいお茶を河村さんがすすめてくれるはずです。

07/26(火)〜 07/31(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
☆「アレ★アレ★シネマトーク」7/29(金)19:30〜 Usteream中継
会場にもぜひ、遊びにきてください。テーマは、怖〜い映画???
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Tomoko Usami + KYANECO + Tokyo playgirls
どうぶつえんのきっさてん
08/02(火)〜 08/07(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
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☆夏期休廊のお知らせ
 08/08(月)〜 08/22(月) お休みさせていただきます。


7/20/2011

中嶋寿挙 展


大きな顔の女の子の物語、『彼女の気持ち』 
男女の欲望をショーツで表現した『MY PANTY!』  
特殊素材で描いた、柔らかい表現に向くパステル画
その他、単独の数々の作品を用意しました。 これらが社会の活動と関わっていければ、嬉しい。 (中嶋寿挙
 

















中嶋寿挙展「見本市」

28歳の、初個展です。
見本市の名の通り、さまざまな作品がランダムに並んでいます。

今回のテーマは、ずばり恋愛!?














「MY PANTY!」シリーズの前で、中嶋さん。



「私の制作テーマには、
男女の関係がより良くなるような、より面白くなるような作品を、という思いがあります。
 もちろんそれだけではないのですが、今回はそんなテーマを軸にしました」と、中嶋さん。


「キャラクター化を!」とおっしゃる『彼女の気持ち』シリーズ、
一瞬、えっ!? の『MY PANTY!』シリーズ。
ほかにも
シルクスクリーンの『切符』シリーズ、
タイルに描かれた『ゴキブリ』シリーズなど、
すべてオリジナルの原画が、
(かなり!)破格のお値段で販売もされています。

中嶋さんは、毎日顔を出されるご予定。

彼と恋愛論、交わすのもいいかもしれません。
モテる(死語w)といいなぁ。

07/19(火)〜 07/24(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
☆05/12(木)19:30〜 biweekly poet  vol.26 坂本真衣子
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河村 怜展
07/19(火)〜 07/24(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
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7/13/2011

伊津野果地 展

“いづの かじ”さんと読みます。ご本名だそうです。

伊津野果地 展
WONDERERS  AND  WANDERERS

















Living on the top(塔の上のねずみ)



桜の木から彫られたネズミ。

「悪徳と美徳」の対比が、一枚に込められた連作の木版画、
鉛筆で描かれた、親指がみえる石の窓、
ハチ、王城、熊、賢者、、、

ひとつひとつの作品サイズは大きくはないと思いますが、
そこにはいろんな意味や想いが込められていそうです。
ぜひ、一点一点ゆっくりと観てください。

















絵本や挿画の分野で、イタリア、イラン、韓国などでの展示を経験、
フランスでの絵本出版もまもなくと、
インターナショナルに活躍している伊津野さん。

今回の展示では、
絵、彫刻、銅版画以後の木口木版*など、技法もそれぞれ。
モチーフも古来から何度となく使われてきたものかもしれません。
でも、
どこかユーモラスでちょっとした毒(のようなもの?)があって、、、
かわいくもあり、妙に新鮮な感じがするのはなぜなんでしょう。




















「いわゆるイラストレーターとも違うし、
 絵本作家ですとも言えない、
 ファインアートの作家とも言いきれないし、、、
 そのどれにも属さないと自分では思っています。
 それぞれの距離を愉しんでいるのかもしれません」と、伊津野さん。

お名前 “果地” の由来は、
「地の果て」とも「豊かな果物のなる土地」で生まれたから
ともいわれるのだそうです。

「期間中は、午後からなるべく顔を出します」とのこと。
今回のタイトル、“O"と“A”の違いに込められた意味、
ぜひご本人に聞いてみてください。


07/12(火)〜 07/17(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
Next exhibition 
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中嶋寿挙 展

07/19(火)〜 07/24(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
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