2/29/2012

まゆみん個展 /Le Perfum

 香りのある庭が好きです。
 季節ごとに花々がそれぞれの芳香を放つように、
 女性ひとりひとりに、ドラマを感じます。
 色とりどりのシーンの中で、
 香り立つ女性をとらえて描いた「Le Parfum」展
 ゆらめくパルファンなひとときをお楽しみいただけたら幸いです。

プロフィールとともに掲げられた、
この言葉こそ今回の展示を言い当てているようです。

まゆみん個展/Le Parfum


















まさに“フェミニン”と呼ぶにふさわしい、
淡い色調の中に佇む女性たちは、軽やかで優しさに満ちています。

入り口すぐ右手にある大きな作品は、「Parfum_エピフィルム」。
















写真は、オープニングパーティ時。



眼を閉じた女性を描いた、
まゆみんさんらしい作品を筆頭に、
花をモティーフにしたシリーズ、
ピンクがテーマのシリーズなど、30点以上が一同に。
これ、すべてここ3ヶ月の作品なのだそうです。

アパレルデザイナー、販売促進プランナーを経て、
イラストレータとして15年。
「さまざまなお仕事を通じて、いろんな絵を描いてきました。
ここ何年かで、ようやく自分のスタイルが見えてきた気がして、
今回の個展を開くことを決めました、
それまで作品の展示なんて、ほとんど考えていなかったんですから」
そんなまゆみんさん、初の “本格的な”(本人談)個展です。

















雪の日に(by T.AOYAMA)


作品以外にも、今回初制作(!)というグッズ関係も充実。
「仕事仲間のコピーライターやデザイナーのアドバイスで
いろんな楽しいモノができました」












Tシャツ、ノート、コースター、バラの紙石けん(コースター付き)、ポストカードなど(150円〜3000円)

春目前。
あなたの庭のあなたの香り、まゆみんさんと一緒に、探しませんか? 
女性はもちろん、男性にこそ見ていただきたい!

まゆみんさんは、毎日午後から在廊のご予定です。
☆02/28(火)〜 03/04(日)11:00〜19:00(最終日〜18:00)
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岡村祥男/夏へのとびら
 03/06(火)〜 03/11(日)11:00〜19:00(最終日~18:00)
--------------------------------------------------------- 詳細は、こちら

2/22/2012

千倉志野 展「ア・ピース・オブ・トウキョウ」

B全判の大きなものからポストカードサイズまで、
ガラスに挟まれて、浮かぶようなフレームのなかには、
さまざまな “東京のかけら”。
















千倉志野/ア・ピース・オブ・トウキョウ

2010年7月6日号から、2011年3月29日号まで
タブロイド版 週刊ニュース紙『SANKEI EXPRESS』に
千倉さんのエッセイとともに連載された、
39点の写真が登場順に並んでいます。

東京タワーをはじめ、季節の風物、働く人たち、首を傾げる妊婦さん、
レトロな喫茶店、お宮参り、ラグビー場、下町の食、馬のいる公苑など、
「思ってたより、広かった!」(千倉さん)
東京の“かけら”が、いろんな視点とそれぞれのアングル、
「あざやかな色彩感こそが、千倉ワールド!」(お客さまの感想)で
切り取られています。

掲載された新聞ではなかなか再現が難しかった、
デティールや色彩は、今回の展示でなければ見られません!





















実は、千倉さん。
この仕事を区切りにして一時産休に。
この3月に1歳になる女の子は無事に成長し、
「改めてバリバリやるぞっ!」との、決意表明の個展でもあるそうです。

オープニングパーティでは、
幼なじみの友人が徹夜して作ってくれた、
たくさんのオードブルを、
お客さん放ったらかし(?)で、
ファインダーを覗き、シャッターを切る千倉さんの姿も見られました。




















タブロイドサイズで連載そのままのブックレットもありますので、
千倉さんの文章をゆっくり読むこともできます。

22日(水)は、14:00過ぎから、
23日(木)は、15:00過ぎから、
24日(金)は、12:00過ぎから、
25日(土)、26日(日)は朝からと、

動き始めた仕事の合間に千倉さんはギャラリーに駆けつけてくれる予定です。
☆02/21(火)〜 02/26(日)11:00〜19:00(最終日〜18:00)

〜EVENT〜
02/24(金) 19:30〜21:30 「アレ★アレ★シネマトーク」
ケニア取材から戻ったばかりの、在本彌生、佐々木誠にちなんで、
テーマは「旅/ロードムービー」
USTREAMで会場で、ぜひご参加を。会場参加費1,000円(ドリンク軽食付き)

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まゆみん個展「Le Parfume」
 02/28(火)〜 03/04(日)11:00〜19:00(最終日〜18:00)
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2/15/2012

下村勝 個展/UNDER POP

 
















不可思議な、得体のしれない、
“なんだか”空気がギャラリーを包んでいます。
下村勝 個展/UNDER POP



















2年半ぶりの個展は、
(似顔絵のようで似顔絵でない)永ちゃんがいる、
 談志師匠や裕也さんがいて、
(グラビアアイドルのようでグラビアアイドルでない)女体が、
(スーパーカーのようでスーパーカーでない)クルマが、
 モダン建築の隙間を埋めてうずまき、
 ナスが飛んでるかと思えば、
 幽体離脱してるおじさんなんかもいる。


東スポや週プレ、チャンプロードにフォーカス、フライデー、、、
そんなメディアのもろもろを肴にして展開される、
下(UNDER)村POP45×60長方形 21点(各35000円)


奥の壁には、これまた希体な45×45正方形ポートレイト、5点(各25000円)。



















奇体、奇態の連続に、期待は大きくなるばかり。
こりゃ、もう観るっきゃないでしょう!

バレンタインの日に、こんなつぶやきがありました。
「おくれてきた、てんさい^^。」(@hiroshipj

下村さんは、2/15(水)、17(金)、19(日)の、お昼頃から在廊のご予定です。
エディション100の作品集「版画道」(2000円)とか、
フリーで配布される、限定カードは、早い者勝ち!









ね、
行くっきゃないでしょ!

奇体と奇才に会いに。


☆02/14(火)〜 02/19(日)11:00〜19:00(最終日〜18:00)
Next Exhibition --------------------------------------------------------------
千倉志野/ア・ピース・オブ・トウキョウ
 02/14(火)〜 02/19(日)11:00〜19:00(最終日〜18:00)
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2/08/2012

永井宏「Works from the sunny beach」

美術作家・永井宏という人がいた。
湘南・葉山をベースに
詩を書き、絵を描き、平面立体を問わず作品を制作した。
歌をつくりうたい、詩のリーディングをライブでこなしながら、
リトルプレスの出版活動や、各地でワークショップを開いてきた。

「みんなの小さな息遣いをふうふうと集めたら、いつか大きな風になる」
「誰でも、ものは創れるし、表現できる」という考え
(彼は「ネオ・フォークロア」と、呼んでいた)をもとに、
自ら制作し、仲間たちとさまざまな“場”を作ってきた。
そんな彼が、2011年4月12日に逝った、享年59歳。

残された作品は500点以上、海の見える丘に立つ彼の仕事場から、
友人・仲間たちが、梱包を解いてそれを引っ張り出してきた。

永井宏 “Works from the sunny beach”

会場はいずれも彼にゆかりある、2つのギャラリー。
キラー通りをまっすぐいけば青山通りをはさんで、
歩いても15分くらい、散歩としてもちょうどいい距離にあります。


1999年から2010年まで、毎年
夏に個展を開いていた、「スペース ユイ」。

創立スタッフで言いだしっぺだった、
ここ「タンバリンギャラリー」。

「スペースユイ」では、オーナーの木村秀代さんのセレクトで、
10年間の個展での作品とアクセサリーを。
(追記:木村さんのブログ「gallery note」が公開されています。)
「タンバリンギャラリー」では、仲間たちの有志が掘り起こした、
1999年以前の作品とさまざまなグッズや書籍を。
それぞれの空間で、それぞれのスタイルと表現、それぞれの時代のテーマで、
永井宏(の作品)を観ることが出来る、初めての機会です。

このブログで、展示作品の解説はとてもできません。
永井宏も知るひとも、この展示ではじめて知るひとも、
それぞれの会場で、木村さんから、スタッフから直接お聞きください。
そして、
あなたなりの永井宏を見つけてください、語ってください。

作品、アクセサリー、グッズは、
「飾っていただける方、使ってくれるひとがいるのであれば、喜んで、、、」
との奥さまの言葉で、手に入れることもできます。
彼の本、主宰した「WINDCHIME BOOKS」の出版物もあわせて、どうぞ!

2月11日(土)には、タンバリンギャラリーを会場に、
永井宏の歌を中心に自身もメンバーとして活躍していた
「Kitchen sisters」と「象の音楽」のフリーライブ(16:00ころから)、
「廣瀬SWAN珈琲」の、コーヒーサービス(お昼過ぎから)もあります。

☆「スペース ユイ」
  02/06(月)〜 02/11(土)11:00〜19:00(最終日は〜17:00)
☆「タンバリンギャラリー」
  02/07(火)〜 02/12(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
Next Exhibition -----------------------------------------------------------------
下村 勝展/UNDER POP
  02/14(火)〜 02/19(日)11:00〜19:00(最終日〜18:00)
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2/01/2012

内藤三重子の雛展

先週のこと、ギャラリーへの道すがらのお寺の境内で、
梅が咲いているのを見つけました。
春はすぐそこ、
でも、ギャラリーには一足早く、春がきています。

内藤三重子の雛展


















鎌倉でご主人と「HAND & SOUL」という自ら手作りのアトリエショップを開く
内藤さんが、お雛様を作りはじめたのは、お孫さんのためだったそうです。
それから10年とちょっと。
そのお孫さんはすでに中学生だそうですが、
それからも内藤さんは夏になる頃から、毎年新しいお雛様を作り続けています。
鎌倉彫に使われる桂の木を彫って、
たくさんの古布のコレクションから着物の柄を選んで、
「ペンキ塗りの家でも似合うようなお雛様を」(内藤さん)と。

三段飾りの雛一式(上・写真)から、立ち雛、内裏雛、豆雛など、大きなものから手のひらに乗るサイズまで、10点。
男雛も女雛もみんな違う表情、違う着物。
そんな人形たちが、
ご主人・鎌田豊成さんが作る、貝合わせ貝、五人囃子の楽器、菱餅などと飾られています。
ほかにも、お椀に乗った一寸法師人形や、市松人形、はいはい人形もあります。

周囲には、鎌田さんのベンチや船板再生椅子、鯉のぼりの吹流しを再生したクッション、ランプも。
人形はもちろん、こちらも必見!
ギャラリーで実際に感じてください。
作品は、すべて手に入れることが可能です。
そして、
奥の壁には、見事な刺し子のタペストリー。
こちらは、内藤さんご夫婦が、ある所で見つけて迷わず手に入れた、いつの時代かわからない古いもの。
「昔は、布を捨てなかったんですね。ぼろぼろになるまで直して、使っていた。そんな気持ち大事ですよね」(鎌田さん)。
流木や拾った木っ端、古い布などをリユースして
新しいものを創作している内藤&鎌田さんご夫婦の世界が桃や菜の花とともに、あたたかく展開されています。

内藤さん鎌田さん、期間中はどちらかあるいはおふたりで在廊のご予定です。

お雛様の表情から、はいはい人形の仕草や着物、小物から家具まで、じっくりと手に取ってご覧ください。。
おふたりといろんな話をして、
春をたっぷり感じてください。


☆01/31(火)〜 02/05(日)11:00〜19:00(最終日〜18:00)
内藤さん、鎌田さんの展示は2度目です。前回の様子はこちらで
Next Exhibition -----------------------------------------------------------------
永井宏 “Works from the sunny beach”展
 02/07(火)〜 02/12(日)11:00〜19:00(最終日〜18:00)
スペースユイ」にて、同時開催
 02/06(月)〜 02/11(土)11:00〜19:00(最終日〜17:00)
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