TAMBOURIN GALLERYに入って左側、階段を2段とんとんと上がってください。
作家たちの作品やグッズ、書籍・小冊子などのコーナーがあります。
そこに新しい棚/TAMBOURIN SHELF が生まれました。
それは、ある程度まとまった数を展示できるグッズ・コーナーの個展のようなもの。
今回のコーディネーターは、スタッフのひとりでもある小山千夏、
彼女からのメッセージをここに。
Joy Y. Suzuki (ジョイ・ワイ・スズキ)
Joyに初めて会ったのは、サンライトギャラリーを始めたばかり、
もうかれこれ17〜8年前のこと。
彼女は日系のアメリカ人だということでしたが、わたしの持っている
ステレオタイプのアメリカ的なイメージとはだいぶ違っていて、
お月様のような感じ。
にっこりの笑顔と、控えめで物静かな様子。
最初に見せてもらった作品は、ガラスのちいさな花器で、
卵くらいの重さ、ころんとしたかたち。
森の中の葉っぱの上のしずくのようなこっそりと大切なもの。
その小さな花器は、やわらかいけどまわりの空気と
はっきり一線を画していました。
花を一輪いけると、そこに新しい空気がうまれる。
だから、お母さまは草月のお花の先生をされていると聞いてとってもしっくりとしました。
小さい頃からずっと身近にあっただろうお母さんのお花が、Joyの中にしっかり根付いている。
それはJoyの中にある「the place for flowers.」で。
ばったり鎌倉の路地で会っても、おうちにうかがって、お茶をのんだりごはんをごちそうになっても、それがJoyの中にあるのを感じる。
ただ花器を作るとか作らないとかいうことではなくて、
生活のすべてに、ありさまにお花のための場所があるんだなと、
軽くため息まじりに考える。
5歳の男の子と日々虫取り、プール、ベイブレードの生活のわたしが、
いちばん忘れがちな場所。
タンバリン・シェルフでは、Joy の作品が並んでいます。
世界をとりこむ透明なかたまり。
水に溶けてしまうようなグラス
氷のようなペンダント
Joyのつくるガラスは、有機的で少し生きているみたいなものがふえてきた。
大雨が窓ガラスを洗い流しているところや、
シャボン玉を大きく大きくふくらましている途中、世界がうつってぐるぐるするような。
あたりをとりこんでちょっと溶かして混ざる。
はじめて出会った頃より、だんだんぐらりとしたものが増えています。
こちらも、ぜひよろしく。
Next Exhibition -------------------------------------------------------
やまぐちめぐみ 夏の個展 『pigeon』
7月27日-7月31日 open 11:00-19:00 (最終日18:00まで)
-----------------------------------------------------------詳細は、こちら
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