絵を描いているとき、
たくさんのことを思い出します。
あの日の空、あの時の景色。
キラキラした帰り道。
青色の空気。
まだ自分の知らない世界。
忘れたいことも、
忘れないようにしたいことも
全部ひっくるめて
感じていただけたらうれしいです。
ノブカネユミ展「Ambiguous Story」
誰もいない海、深夜のビル群、決壊した河川、深海のくらげ、
星の軌跡、もくもくとわきあがる雲、、、
ちょっと見ると、写真かと思えるようなタッチは、鉛筆とパステルで。
ノブカネさんがこの時期に、初めての個展を決めたのは、
震災のずいぶん前でまだ寒い頃でした。
「あのあと、絵が変わりました。
直後の3日間は、一人でいるのがいやでテレビもみたくないし、
音楽を聴きながら、無心に絵を描いていた気がします」
今回展示した作品の多くは、そうしたあのとき以後の作品だそうです。
広くて遠い風景を、空をとぶ鳥のようにみつめる、
その視線は、クールで静かなようですが、力強い情景に。
観る人を「ザワッ!」とさせる不思議なイメージに満ちています。
「いままでは、グループ展に参加しただけだったので、
全体の構成なんて考えたことありませんでした。
額装するかはずいぶん迷ったんですけど、今回はクリップ止めで。
壁の一部のようなイメージにしたかったから」とノブカネさん。
この雨と風の中、見にきてくれている人もたくさんいます!
明日以降は、天気も回復するといいですね。
9/23(金)、24(土)、25(日)のお昼過ぎから、在廊のご予定。
9/23(金)祝日の17:00〜19:00には、パーティを開くそうです。
09/20(火)〜09/25(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
☆Event☆
09/23(金) Biweekly poet トドリキユウイチ
19:30〜20:30 参加費 1,000円
Next Exhibition -------------------------------------------------------
たかはしひでまろ展
09/27(火)〜 10/02(日)11:00〜19:00(最終日は〜18:00)
------------------------------------------------------------ 詳細はこちら
[こぼれた話]
搬入と展示準備の日、ノブカネさんは自ら作品を壁にランダムに
並べサクサクと飾っていきました。その様子に待ったをかけたの
は、ギャラリーのあるスタッフ。
「一枚の絵をしっかり観てもらうために、サイズ揃えて整然と飾
ったほうが、明解になるんじゃないかな?」と。
改めて並べてみたとき、不思議そうな顔をしていたノブカネさん
の表情がパッと変わっていました。
「いろんなこと、考えすぎてたようです。これでいきます!」
ときっぱり。
こんな、おせっかい(!?)もするギャラリーですが、
タンバリンギャラリーは、初めての個展を考えているみなさんを
応援していきたいと考えています。
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